幸せの定義

幸せとは、「福禄寿」を満たすことです。

福禄寿は、中国の民間信仰の中で形成された吉祥の神格で、福は子宝と人間関係、禄は地位と財産、寿は健康と長寿をそれぞれ意味します。

この福禄寿の三つが、一つも欠けることなく満たさないと、人は「幸せだ」と思えません。

たとえば、使いきれないほどのお金を稼いでいたとしても、そのせいで人間関係が破綻していると、「お金なんてあっても何の意味もない」と空虚さを感じることになります。

反対に、夫婦や友人や同僚といった人間関係は円満でも、お金のことで困っていると、不安や心配に胸を締めつけられることになります。

しかし、福禄寿の三つを満たすのは、簡単ではありません。

なぜなら、福禄寿の三つを満たそうとすると、自前のエネルギーだけでは確実に不足するからです。

たとえば、仕事を頑張って地位やお金を獲得しても、家族をないがしろにして愛想を尽かされたり、身体を壊してしまったりすることが、エネルギー不足を証明しています。

このエネルギー不足を回避するには、自分以外から調達するしかありません。

では、具体的に何がその調達先になるかというと、神仏や自然がその答えです。

だからこそ、経済的あるいは社会的に成功するだけでなく、幸せまで手に入れている真の成功者は、神仏や自然に敬意を払い、参拝や良い土地に住むといった形で自分の生活に取り入れています。

こうした知識や認識は「努力して夢を叶える」という普通の枠組みでは価値を見出されず、非科学的だと一蹴されてしまいます。

しかし、その知識不足と認識不足こそが、「努力して夢を叶えたのに、こんなはずじゃなかった」という落とし穴を作り出しています。

エネルギーの視点から開運を目指すことは、「努力したくない怠け者の逃げ道」と思われがちですが、実は「努力して夢を叶えよう」という人にこそ必要な取り組みです。