エッフェル塔が生まれたきっかけ
エッフェル塔の建設に関わった建築技師のギュスターヴ・エッフェルは、「塔の設計に挑戦してみないか」と同僚の技師に勧められて、その設計を引き受けました。
エッフェルはもともと鉄橋の設計で名声を得ていた橋梁技師であり、塔の設計に対して「鉄骨建築と工業のドッキングを試みる機会だ」と考えました。
エッフェル塔は設計図に基づいてすべての部品を工場で作り、それを現場で組み立てる方式を採用しています。
これは工場で部品を製造し、現場で組み立てるプレハブ工法の先駆けであり、近代建築の発展に大きな影響を与えました。
能力だけでは成功しない
エッフェルが歴史に名を残せたのは、エッフェル塔を作れるほどの知識や技術や能力があったからですが、それだけでありません。
開運の視点で捉えると、エッフェルは「塔の設計に挑戦してみないか」と打診される運を持っていました。
このことを私たちは見逃しがちです。
仕事が自分の知識と技術と能力によって成り立っていると考え、チャンスを逃してしまいます。
そして、「チャンスは人が持ってくる」と分かっている人だけが、周囲が自分に与えてくれるチャンスを掴んで、出世や成功を我が物にしていきます。
運を動かす「同僚との雑談」
では、どうすれば「こういう話があるんだけどやってみないか」と打診されるようになるのかというと、それが同僚との雑談です。
同僚と特に目的のない話やお互いの近況を話しているからこそ、チャンスになるような話もそこに混じってきます。
また、普段から雑談をしていると、「あそこは危ないらしい」という噂も聞けて、知らずに危険に飛び込んだりせずにすみます。
たとえば、「仕事中なのに雑談しているなんて」と考える真面目な人ほど、他の人が当たり前に知っている休職や退職が続出している部署のことを知らずに自分から配属を希望したりします。
このように小さなサインを軽視せず、そうしたサインが増えるように環境を整えるのが、開運の基本になります。