ハアネルの『ザ・マスター・キー』に、次のような一節があります。
わたしたちは「する(do)」前に「存在(be)」しなければなりません。どの程度「存在する」かに応じて「する」ことは制限されます。そして「存在する」ことは「考える」ことに左右されます。
(ハアネル『ザ・マスター・キー』河出文庫P.26)
この一節のポイントは「思考→存在→行動」という順序です。
「思考→存在→行動」という順序で私たちが成り立っていると考えることで、「思考によって自分を変えることができる」と考えられるようになります。
仮に「存在→思考→行動」という順序だと考えてしまうと、「ダメな奴は何をやっても駄目。(そして、何を考えても駄目)」という話になってしまい、変化の可能性を潰してしまいます。
そして、思考によって自分を変えることは実際に可能です。
「ああでもない、こうでもない」と悩んでいた人間が悩み抜いた末に、まったく違う観点に辿り着き、「自分がやりたいのはこれだ」と思考したことで事態が好転していくことはよくあります。