私たちは「やり遂げたいのにやり遂げられない」というフラストレーションに常に悩まされています。今回お話しするダイエットは、その典型です。
見た目のことを考えても、健康のことを考えても、痩せていた方がいいと思っているのに痩せられない。つい食べてしまうし、運動も長続きしない。サプリメントや運動器具やスポーツジム入会といった行動を取ってみても、数ヶ月単位で見ると結局ほとんど効果がない。こうした悩みに対して開運の発想は役立ちます。
なぜなら、開運はすべてをエネルギーとして捉えるため、運動や食事制限といった通常の手段とは異なる視点から取り組むことが可能だからです。今回のような悩みで重要になるのは、感情面のエネルギーです。
人間の感情は、そのほとんどが人間関係から作られています。良好な人間関係を作れていればメンタルも体調も自然と安定するし、険悪な人間関係が作られていればメンタルも体調もいつの間にか乱れます。この「自然と」や「いつの間にか」といった部分を人間関係に限らず全体的にコントロールするのが、開運という技術です。
開運という表現にこだわらなくても、「痩せたいのに痩せられない」という悩みの原因が、人間関係のストレスであることは体感的に分かることだと思います。ストレスの影響は過食や散財、あるいは多淫という形で現れます。
ストレスが原因で太ったのに、運動や食事制限で痩せようとするのズレています。そして、ストレスが原因で太ったならば、ストレスをなくすことで自然に痩せようとするのが道理です。
だからこそ、長年痩せたいと思っているのに痩せられない場合は、人間関係とメンタルの改善に取り組むべきというのが開運的な発想になります。
これは私の相談者の体験談になりますが、その方は太っていて痩せられないことを気にしていました。色々なダイエット法に挑戦するも挫折を繰り返し、「痩せるなんて絶対にできっこない、巷で言われているダイエット法というのは全て嘘だ」と思っていたそうです。しかし、彼はある出来事がきっかけでダイエットを始め、1年で13kgの減量に成功しました。
その出来事とは、赤の他人からの侮辱です。ある日、彼が電車に乗っていて、二人がけの席に座ろうとすると、隣の若者に荷物を置かれて邪魔されました。仕方なく別の席に移動すると、その若者は次の駅で乗り込んできた知人らしき人物に、「あのデブがここに座ろうとしやがってよー」と聞こえるような声で言いました。
彼はかっと頭に血が昇り、言い返したい衝動に駆られ、恥ずかしさと悔しさで、その場で叫び出したい、大声で泣きわめきたい、そんな気持ちになったそうです。その結果、「絶対に痩せてやる」と決心して、加圧トレーニングのジム通いと食事制限を始め、1年で13kgの減量に成功したと言います。
一般的なダイエットの観点から言えば、彼が痩せたのはジム通いと食事制限のおかげです。しかし、その若者との出来事から生まれた感情エネルギーがなければ、ジム通いと食事制限をしたところで、そのダイエットはいつものように失敗していたでしょう。これが人間関係とそこから生まれる感情エネルギーの重要性です。
この体験談は「他人に侮辱される」という偶発的なものなので再現性は低いですが、そこにこだわらなくても自分の家族関係や仕事の人間関係を改善すれば、長期的に見たときに食事量は自然と適正レベルに収まります。
こうしたアプローチが効果を発揮するのは、ダイエットだけに限りません。なぜなら、受験勉強や仕事や恋愛についても、同じような問題が起きているからです。勉強したいのに勉強できない、仕事で結果を出したいのに仕事を頑張れない、恋人を作りたいのに途中で投げ出してしまう。
こうした悩みに対して、勉強法や仕事術や恋愛テクニックといった直接的なアプローチをいくら勉強して実践しても問題を解決できず、自分の内面や人間関係に取り組んだら自然と解決していた、ということはよくあります。
自分の悩みごとに対していくら正攻法で挑んでも望んだ効果がないという状態に心当たりがあるならば、今回お話しした開運の視点、特に感情エネルギーや人間関係に取り組んでみてください。