ウォルト・ディズニーは自分の娘達をメリーゴーラウンドに連れていった際に、その前に置かれたベンチに座ってピーナッツを食べながら、「親と子供が一緒に楽しめる場所を作るべきだと感じた」と振り返っています。これはディズニーランド着想のエピソードとして有名です。
ただ、初代ディズニーランドがオープンした1955年のロサンゼルスの新聞資料を読むと、「バーバンク・スタジオで資料を整理した際、1932年の日付が記されたオリジナルのディズニーランドのスケッチが発見された」と報道されています。次女のシャロン・メイ・ディズニーが1936年生まれなので、ウォルト・ディズニーはベンチに座る前から、ディズニーランドにつながる構想をすでに温めていたことになります。
このことは目標設定の重要性を物語っています。目標を作るのは、その目標を達成するためのノルマを割り出すためだと私たちは考えがちです。しかし、目標設定の本当の価値は、目標を設定することで視点が変わり、今まで見えなかったものが見えるようになることにあります。目標を達成するための鍵は、その新しい風景の中で見つかっていくものです。
家族連れで退屈そうにしている大人は、あらゆる時代の休日のあらゆる場所で見られる風景ですが、ウォルト・ディズニーはそこに「親と子供が一緒に楽しめる場所としてのディズニーランド」を見出しました。目標を掲げる前の自分と、目標を掲げた後の自分はすでに違う存在であり、目標を掲げた時点でその目標を達成する力が集まり始めます。